DAPとは
■DAPとは アメリカの非営利法人"DAP" (Domestic Abuse Project) は、女性への暴力防止への社会的介入を展開する為に1979年に設立されました。10年後には、4つのプログラム「セラピー」「社会的介入」「調査・評価」「トレーニング」を、毎年数百人もの女性、男性、子ども達に提供するようになりました。 ■目的 DAPでは、4つのプログラムを実践しながら、次のような要素を通じて、DV (ドメスティック・バイオレンス)を無くすことを使命としています。 ①研究機関に影響を与える。 ②社会資本と連携を保ちながら、個々の地域に起こる家庭内虐待に適切な対応をする。 ③効果的な基本プログラムを開発・運営し、暴力の連鎖をくい止める。 ■ポリシー DAPの使命は、以下のような理論を前提に方向付けられています。 ・虐待は、親密な関係にある異性愛、同性愛間において起こる非平等的な力の均衡である。 ・社会制度は、その政策や慣習において家庭内虐待を支え、冗長している。 ・暴力は学習された行動であり、それらは教育を通し、新しい、より建設的な相互関係に置き換える ことができる。 ・加害者は蓄積した緊張の開放、仕返し、人を遠ざける為に暴力を使い、支配力を行使する。 ・被害者/サバイバーは、様々な理由でその関係性に留まる。それらは、恐れ、選択肢のない家族や 社会の圧力、そして経済的・感情的な依存などである。彼らは居たくて留まるのではなく、また虐待 を受けて当然な人間でもない。 ・家庭内虐待は、決して被害者/サバイバーやその子どもの責任ではない。アルコールや薬物は暴 力の理由にはならず、それらは別の問題として対処されるべきである。親密さの欠如や仕事の悩 み、性的問題または子育ての問題は存在し、ストレスをさせる問題だが、暴力そのものの理由に はならない。 ・加害者療法の優先的目標は暴力的行為を止めさせることであり、関係性を修復することではな い。被害者/サバイバーにとっては、彼ら自身を守る能力を高めることであり、子どもにとっては暴 力の影響から癒され、新しく問題解決の手段を学ぶ事である。 ・男性、女性を援助する新しい社会システムの開発が必要である。それは虐待を認めず、感情を自 由に表現し、社会的隔離を解き、パートナーへの感情的依存を終わらせるものである。 ・虐待は、家族全員を傷つける。全員に介入がなされるべきである。関係性のカウンセリングは加 害者が責任を負い、暴力的様式をコントロールできるようになり、被害者/サバイバーが自責の念 を解き放ち、加害者の仕返しがもう無いと安心できて初めて行う。 Copyright (C) 2003-2004 Shonan DV Support-Center. All rights reserved. |
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